VIVA! 川上弘美

2002年9月2日
川上弘美に嵌っている。
川上作品を耽読している。
川上弘美と私とは図分相性がいいらしい。(と勝手に思っている。)はじめて読んだのは、芥川作品として大学生の頃に読まされた『蛇を踏む』であった。純文学と言えば、近現代の小難しいモノしか知らなかった私にはある意味衝撃的だったのだ。こんな自由な文体で、こんなに楽しめる作品があっていいのか!と驚いたものだった。もう、7・8年前にもなるだろうか。
それから、書店で『蛇を踏む』の文庫化を知り、他作品の刊行を知ったりしたが特別触手は伸びなかった。
一ヶ月ほど前、会社の近くの本屋で手軽に読める文庫を探していた。久しぶりに川上作品を読んでみようと「神様」を購入にてみた。
面白い。
やはり面白い。
自由すぎるこの感覚、久しぶりだった。まるで、水の中で感電したような驚きだった。ルールや秩序と言った使い古された言葉など捨て置いて、なんでもありなのだ。悪いこともいいことも全て同じレベルで当り前のことのようにすらすら書いている。筆が滑りつづけているような感じだった。
あまりにも面白いので、つぎに「椰子椰子」を読み、『センセイの鞄』をよんだ。「センセイの鞄」は泣けた。『龍宮』もよんだ。どれもこれもはずれが無い。毎回、新鮮だ。
毎頁いや、一行一行が新鮮なのだ。
9/3に「溺レル」が文春から文庫で刊行される。
待ち遠しくて仕方が無い。

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