広島のヤクザ抗争を描いた昭和の名作が舞台を大阪に移し、阪本順治の手でよみがえる。
 佐橋組三代目の葬儀以降、系列組織には争いが絶えない。適任とされていた粟野(岸辺一徳)は、他人まかせで統率力に欠ける。組長になるには、20億の金が必要だ。全国80の系列組員を応酬するため、粟野組の幹部(志賀勝・豊川悦司)は資金繰りに奔走する。そんな中、佐橋組若頭補佐の中平(佐藤浩市)が絶大な勢力を持って台頭してきた。
 在日韓国人の血をもつ小学生、昌龍(のちの、布袋寅泰)にはいつでもどこにでもついてくる同級生、門谷甲子男がいた。夏の蒸し暑いある日、昌龍の父が借金取りに追われて川底に顔を押し付けられ、踏みにじられているのを見かけた。夕方、昌龍一家は荷物をまとめて家を出た。門谷はサイン入りの野球ボールを手渡される。とっておけ、と突き出されたが門谷は虚空に向かって投げ捨ててしまう。その夜、門谷は、昼間、昌龍の父に暴力をふるったヤクザたちのねぐらにガソリンをぶちまける。
 火をつけたマッチ棒をぽとりと落として・・・・

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