セックスと嘘と、・・・女

（蛇イチゴは見ていません）『ゆれる』『ディア・ドクター』にあった胸を締め付けられるような展開はなかったが、なかなかの佳作かなと。
『ゆれる』『息も出来ない』『BOY-A』がマイベストなM女？なので

しかし、ひとみちゃんはいい味出してたな。
マンションで貫ちゃんを引き止めるシーン、病室で観音様のように微笑する表情。
あれは『BOY-A』のミシェルに通じるところがあった。

「お前の足りんはお金やない」のところで、里子がすうっと気持ちを切り替えてしらばっくれるやつ。「しーらない」←コレ、わたしも喧嘩したときよくやる。いっしょや！と思ってしまった。
そういう意味では、「里子がわからない」と繰り返し評される本作ですが、どうしてがわからないのかわからない。女はそういうものよ。倫理と観念はすべての女がみな同じというわけではない。赤の他人だった男といっしょになってそれが「夫」と呼ばれる存在なだけ。生きていくために、目的のために稼ぐその仕事がセックスと嘘と女なだけ。
義父からの電話に心が融けて揺らいでしまいそうになる里子。大丈夫です、と繰り返すことしか出来ない。
こんなことしなくていいならしたくないけど、大切な『夫』と一緒に居たい。一緒に居るためには、暮らすためには、夢のためには、お金のためには・・・しかたがないこともある。これはふたりのため。


ヤン・イクチュンが出てるということだったのだけどわからなかった。
今日になって思い返すと、ああ！もしかしてあれか！！！という有様。
『息も出来ない』のときは丸坊主じゃなかったっけ???

漁港の撮影場所が氷見でビックリした。
三浦友和やら高倉健やら、富山は映画づいてるな。「剣岳」効果ですか？（笑）