い・ぬ 【往ぬ・去ぬ】
自動詞ナ行変格活用
{語幹〈い〉}
①立ち去る。去る。行ってしまう。
出典伊勢物語 二三
「前栽(せんざい)の中にかくれゐて、河内(かふち)へいぬる顔にて見れば」
[訳] 庭の植え込みの中に隠れて座って、河内へ行ってしまうふりをして(ようすを)見ると。
②過ぎ去る。
出典万葉集 三四七〇
「相見ては千年(ちとせ)やいぬる否をかも」
[訳] 会ってから千年も過ぎ去ったであろうか、いや違うであろうか。
③死ぬ。亡くなる。▽「死ぬ」の婉曲(えんきよく)的な表現。
出典万葉集 一八〇九
「うち嘆き妹(いも)がいぬれば」
[訳] 運命を嘆きながら、莬原処女(うないおとめ)が死ぬと。
自動詞ナ行変格活用
{語幹〈い〉}
①立ち去る。去る。行ってしまう。
出典伊勢物語 二三
「前栽(せんざい)の中にかくれゐて、河内(かふち)へいぬる顔にて見れば」
[訳] 庭の植え込みの中に隠れて座って、河内へ行ってしまうふりをして(ようすを)見ると。
②過ぎ去る。
出典万葉集 三四七〇
「相見ては千年(ちとせ)やいぬる否をかも」
[訳] 会ってから千年も過ぎ去ったであろうか、いや違うであろうか。
③死ぬ。亡くなる。▽「死ぬ」の婉曲(えんきよく)的な表現。
出典万葉集 一八〇九
「うち嘆き妹(いも)がいぬれば」
[訳] 運命を嘆きながら、莬原処女(うないおとめ)が死ぬと。
コメント